2024年:アサギマダラの飛来地と渡りルート、観察の最適タイミングについて

アサギマダラはアニメ「鬼滅の刃」のキャラクター、胡蝶しのぶの象徴としても親しまれています。この蝶は渡り蝶としても知られ、中には台湾まで飛んで行く個体もいます。

驚異的な持久力で知られるアサギマダラを自分の目で一度見てみたいと思いませんか?

このために、アサギマダラの飛来地、渡りルート、飛行距離、観察のピーク時期について調査しました。

目次

アサギマダラの飛来地と渡りルート:どこで見ることができる?

アサギマダラは、「渡り蝶」として日本を含む地域で広く知られています。

他の多くの蝶が短距離しか飛ばないのに対し、アサギマダラは長距離を移動することで有名です。

春から夏にかけては台湾や南西諸島から本州や北海道まで北上し、秋になると再び南下して台湾や中国大陸にたどり着く個体もいます。

彼らは数世代にわたって広範囲に渡りを行い、中には一世代で長距離を南下する個体もいます。

2024年のアサギマダラ目撃情報

2024年10月には、滋賀県や京都での目撃情報が報告されています。また、修善寺の虹の郷ではまだ観察可能です。

大原野神社ではアサギマダラの御朱印を入手できるそうです。

9月には、長野県小諸市や群馬県渋川市での飛来が報告されています。

赤城自然園の訪問情報は以下の通りです:

赤城自然園
  • 所在地:群馬県渋川市赤城町南赤城山892
  • 開園時間:9時~16時30分(入園は15時30分まで)
  • 期間:4月~11月は毎日開園(4、5月は無休)、12月~3月は土日月のみ開園(年末年始除く)
  • 入園料:高校生以上1,000円、セゾンカード会員500円、中学生以下無料
  • 駐車場:無料、400台利用可能

アサギマダラは18~24度の気温で最も活動的になり、季節の変わり目に南下する傾向があります。

アサギマダラの驚くべき飛来距離

アサギマダラは海を渡る際、最大で約2,500キロメートルも移動します。これは、東京から沖縄までの距離よりも長いです。

季節ごとに繁殖地と越冬地を移動するためのこの長距離飛行は、一日に最高200キロメートルもの速度で行われることがあります。これは、高速道路での車の速度に匹敵します。

アサギマダラがこれほど速く飛べるのは、海上の気流や風を巧みに利用しているからです。

特に海を渡る際には、強い風を利用して効率的に長距離を移動できます。彼らは自然の力を活かし、数千キロメートルにも及ぶ旅を続けています。

アサギマダラの観察が最も適した時期とその条件

アサギマダラが最も活発に飛ぶ時期は、10月から11月にかけてです。

アサギマダラは冬季に洞穴などで休眠し、これを越冬といいます。越冬地としては、南西諸島や台湾のような暖かい地域が一般的ですが、日本本土の太平洋沿岸や中四国、九州地方でも越冬することが確認されています。

冬が終わり春になると、アサギマダラは活動を再開し、繁殖に取りかかります。その幼虫はガガイモ科の植物を食べ、成長し、成虫として羽化します。

羽化したアサギマダラは、秋になると南へと渡りを開始します。この期間、日本本土から南西諸島や台湾に向かう彼らの渡りが多くの地域で観察され、特に関東から九州にかけて広範囲にわたって飛来が確認されるため、日本全国で観察のチャンスが広がります。

また、この季節にはアサギマダラが好むフジバカマの花が開花します。フジバカマは秋の七草の一つであり、その蜜を求めて集まるアサギマダラの姿は、秋の風情を感じさせる美しい光景です。

アサギマダラの観察条件
  • フジバカマが自生している場所
  • 気温が18~24度の環境

アサギマダラの観察に最適な条件が整った場合、観察の成功率が高まります。

特にフジバカマの開花期間はアサギマダラにとって重要な食料源となるため、この花が多く自生する地域ではアサギマダラの飛来が頻繁に見られます。これらの地域はアサギマダラの観察に最適な場所と言えるでしょう。

さらに、アサギマダラは気温が18~24度の環境を好むため、この温度帯の日には活動が活発になります。晴れた穏やかな日が続けば、アサギマダラはより活動的になるため、観察のチャンスが増えます。気温が適さない日はアサギマダラの活動が鈍るため、観察する際には天候や気温のチェックが重要です。

『鬼滅の刃』胡蝶しのぶとアサギマダラの興味深い共通点

アサギマダラの画像
引用:フォトAC

『鬼滅の刃』に登場する胡蝶しのぶは、蟲柱(むしばしら)として知られ、彼女の戦闘スタイルは蝶と毒を駆使することが特徴です。

胡蝶しのぶとアサギマダラには幾つかの共通点があり、これが彼女のキャラクター設定に影響を与えたと考えられます。

【外見的な共通点】

胡蝶しのぶの名に「蝶」が含まれており、彼女の衣装や髪飾りにも蝶のデザインが施されています。特に彼女の羽織は、アサギマダラを彷彿とさせる淡い青色に黒の縁取りが特徴的です。

アサギマダラはその美しい翅の浅葱色の模様で知られ、これが胡蝶しのぶの優雅で繊細なイメージとマッチしています。

【毒に関する共通点】

胡蝶しのぶは鬼の首を直接斬れないため、彼女は毒を用いた戦術を採用します。この毒は藤の花から調合され、鬼に効果的です。

一方、アサギマダラは幼虫期にガガイモ科の植物を食べることで毒を蓄え、成虫としてもその毒を保持し、これを防御手段としています。

両者ともその美しい外見の裏で、敵から身を守るために毒を利用しています。

【優雅さと強さの共存】

胡蝶しのぶは見た目は華奢で穏やかですが、内には強い意志と戦闘能力が秘められています。

アサギマダラも、見た目は繊細で美しい蝶ですが、2500キロメートルを超える長距離を渡る強靭な体力を持ち、毒を使って自己防衛します。

この外見の優雅さと内面の強さは、胡蝶しのぶとアサギマダラに共通する特徴です。

【渡りの象徴】

アサギマダラは「渡り蝶」として知られ、長い距離を移動しますが、胡蝶しのぶも悲しい過去を背負いつつ鬼との戦いを続ける彼女の生き方が、渡り蝶の旅を象徴しています。

まとめ

アサギマダラは壮大な渡りと美しい翅模様に惹かれるファンから飛来を待ち望まれています。

春から夏にかけては南西諸島や台湾から日本各地へ渡り、秋には南下して再び温暖な地域へ戻ります。この過程で彼らは一日に約200キロメートルを飛ぶこともあります。

秋にはフジバカマの花が咲くころに、各地でアサギマダラが集まる姿が見られ、特に10月から11月が観察の最適期です。最も適した気温は18〜24度です。

アサギマダラの渡りに関する研究は現在も進行中で、彼らの行動を解明するため放蝶や捕獲が行われています。

私の庭にもフジバカマを植えて、秋のアサギマダラの飛来を楽しみにしています。アサギマダラは人を恐れないので写真を撮るのはそれほど難しくはないでしょう。

まだまだ見られるチャンスはありますので、フジバカマが咲いている場所を探しにおでかけしてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

エセ湘南在住アラフィフ主婦・現在在宅介護中のあいなです!
子育て・塾講師・歯科助手・コールセンターオペレーター・外来クラーク・大家・ライターなど年齢なりに培ってきた経験を生かして日常の「ささやかな疑問」を調べてシェアします。

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